最新治療法
はじめに
医学の進歩はめざましく、循環器分野に関しても同様で10年前までは一般的には行うことのできなかった治療が行うことが出来るようになってきております。
例えば従来は心臓血管外科でしか行うことが出来なかった大動脈弁狭窄症や僧帽弁閉鎖不全症などの心構造疾患(structural heart disease)に対するカテーテルインターベンション治療、徐脈性不整脈に使用するリードレスペースメーカ、心房細動に対するバルーンを用いたアブレーション治療、狭心症に対する薬剤溶出性バルーンによるカテーテル治療など多岐に渡ります。
薬物治療に関しても家族性高脂血症などの重症脂質異常症に用いるPCSK9阻害薬、心房細動により生じる脳梗塞や下肢静脈血栓などにより生じる肺塞栓に対する直接経口抗凝固薬、アミロイドーシスに用いるビンダケルなど多岐に渡ります。
薬物治療、カテーテル治療、外科的治療それぞれに利点と欠点がありますので、当院では総合病院の利点も生かし、複数の選択肢の中から個々の患者さんに応じた治療を提供しております。