心房細動外来

心房細動外来

心房細動外来の役割

心房細動とは

 心房細動は心房と呼ばれる心臓の2つの部屋で生じた異常な電気的興奮により起こる不整脈で、脈拍は不規則になります。超高齢化社会を迎えたわが国では心房細動患者数が増加しており、日本でも100万人以上が罹患しているとされております。

心房細動の症状

 心房細動の症状には動悸、息切れ、めまい、眼前暗黒感、失神などがあります。強い症状を訴える患者さんがいる一方、全く自覚症状がない患者さんもいます。症状の強い患者さんには緊急処置を要する場合があります。当院では、その場合の緊急対応も可能です。

 心房細動は心房細動自体による動悸や息切れといった自覚症状だけではなく、心不全を起こしやすくなることがわかっております。そのため、心不全とならないようにするための治療をする必要があります。また心房の動きが悪くなるため、血液がよどみ血栓ができやすくなることがわかっています。血栓は左心房から飛んでいき脳内の動脈を詰めて脳梗塞を発症したり、他の臓器の動脈に詰まり血栓塞栓症を起こす原因となります。たとえ自覚症状がなかったとしても治療が必要な場合もあります。

心房細動の治療

 心房細動の治療は従来の抗不整脈薬治療に加え、カテーテルアブレーションや新しい抗凝固薬などこの20年でめざましく発展しています。従来、根治ができなかった心房細動が今や多くの患者さんが根治できる時代となっております。それに伴い使用する医療機器も高度になりより専門知識が必要とされる時代になっています。このため患者さんへの説明も専門知識が必要となります。しかしまだまだ全ての患者さんが一回の治療で治るとは言える訳ではないのも事実です。当院では金曜日の午前に心房細動の専門外来を設けました。こうすることで患者さんへの説明にもゆっくり時間をかけ、納得して治療を受けていただけるよう努力しております。

心房細動外来日

 当センターでは金曜午前に心房細動を専門とする外来を開設しております。担当は近藤です。また火曜、水曜、木曜の不整脈外来でも同様に心房細動の相談も承っております。