専攻医研修プログラム

サブスペ重点コースとして心臓内科を選択する専攻医について

<専攻医1 年目>目標は一般的な循環器疾患の診断ができ、個々の受け持ち患者における検査の選択や治療方針の決定を各自でできるまでの能力を養うことである。

・指導医の直接指導の下、入院患者5～6 人程度の主治医となる。

・基本的な検査 (心エコ－・心臓核医学検査・心臓CT・心臓カテ－テル検査)を担当し、それらの読影・解析をマスタ－する。

(i) 心エコ－検査: 外来枠として週2単位を上級医とともに担当する (病棟エコ－としては随時あり) (施行件数：専攻医１人当たり600～800 例、科全体症例数経胸壁10100 件、経食道670 件)

(ii) 心肺運動負荷試験 (CPX)・心臓核医学検査 (RI)；週1 単位；特に心臓CT とRI に関しては上級医の指導の下に読影を担当する (施行件数；CPX：週2 例、年間100 例、RI：週5 例、年間250 件)

(iii) 心臓カテ－テル検査 (電気生理検査を含む)；最初は外回り、助手からはじめるが (右心カテは最初から可能)、助手経験1ヵ月後左心カテの術者を担当することができる (施行件数300～400件、科全体2800 件)。

・PCI・デヴァイス植え込み・アブレ－ションについては受け持ち患者を中心に助手（PCI は50～100 例）として経験できる。

・急患外来：週1-2回担当する。

・当直：サブスペ専攻医１年目は月3 回担当、On Call：月6 回程度担当する。

・学会/研究会活動として症例報告中心に発表する。

・一定期間心臓内科以外の内科をロ－テ－ションして、各種内科疾患の経験を積む。

<専攻医2年目>目標は1年目で修得した臨床能力を応用し、各自で種々の循環器疾患に対して的確な診断・治療法の選択ができ、侵襲的治療を上級医とともに行う。

・半年間から一年間は連携病院に出向し、出向先の病院において循環器疾患を中心に各分野の内科疾患の診療に携わって内科全般の研修を積む。

専攻医2年目において当科で研修を続ける期間がある専攻医については、以下のとおりである。

・非観血的検査としてはdutyとして1年目と同様に週2単位の心エコ－・核医学検査を担当する (CT読影も週1回3 症例；年間150例担当)。また心臓カテ－テル検査は主に主治医となった患者のカテを担当し、術者として週5～10 人、助手として週5～10人を担当し、本人の技量によりPCI の術者となれる (年間30～50例ぐらい）。電気生理学的検査・アブレ－ション・Device植え込みも引き続き助手として経験できる。

・急患当番を週1-2回；当直は月3回、On Call は月5回担当する。

・学会・研究会に積極的に参加し臨床研究課題を立案し、臨床研究成果を学会 (日本循環器学会総会・AHA・ESC などの国際学会)で発表し論文投稿することも可能である。

<専攻医3 年目>循環器医として自立して日常診療にあたるとともに、研修医、下級レジデントの指導も行う。一年間をとおして当科に所属し他科へのロ－テ－ション研修は行わない。

・観血的治療の習熟度を高める；①緊急PCI、②Device植え込み、③アブレ－ションの術者としての修練ができる。

・進むべき方向 (sub-specialty)を概ね見極めながら、臨床研究課題を実行し、学会発表・論文化も可能である。

・急患当番以外に、外来診療 (週1単位)を担当する：当直は月3回/On Call は月5 回。

心臓内科重点コース以外のサブスペ重点コース、または、基本コースを選択する専攻医

・専攻医自身の希望に応じて、2ヶ月または3ヶ月など一定期間の選択研修を行うことが可能である。

・指導医の直接指導の下、入院患者3～6人程度の主治医となる。

・基本的な検査 (エコ－・心臓核医学検査・心臓CT・心臓カテ－テル検査)を担当し、それらの読影・解析をマスタ－する。

(i)心エコ－検査: 外来枠として週1-2 単位を上級医とともに担当することができる (病棟エコ－としては随時あり)。

(ii)心肺運動負荷試験 (CPX)・心臓核医学検査 (RI)；希望に応じて担当することができる。

(iii)心臓CTとRIに関しては上級医の指導の下に読影を担当することができる。

(iv)心臓カテ－テル検査 (電気生理検査を含む)；最初は外回り、助手からはじめるが (右心カテは最初から可能)、助手経験1ヵ月後から左心カテの術者を担当することができる。

・PCI・デヴァイス植え込み・アブレ－ションについては受け持ち患者を中心に助手として経験できる。

・心血管疾患の急患外来：希望に応じて上級医とともに経験できる。

・CCU 当直：希望に応じて上級医とともに経験できる。

（専攻医3年目週間スケジュール）

	月	火	水	木	金
午前	CCU受け持ち患者診察およびカンファレンス　（8時～8時30分）
	一般病棟患者診察（8時30分～9時）
	心エコー	RI検査	心カテ	心カテ	外来
午後	心カテ	急患外来	心カテ	心カテ	心カテ
	カンファレンス			シネ検討会
	当直（3回/月）およびon call（5回程度/月）